天満屋、スマホ決済導入 まずバレンタイン会場で
百貨店の天満屋(岡山市)はスマートフォン決済サービスを導入する。17日から順次設けるバレンタイン特設会場で、「PayPay(ペイペイ)」とNTTドコモの「d払い」が対象。百貨店の導入例はまだ少ないといい、スマホと親和性が高い若年層の顧客の新規獲得につなげる。
NTT西日本のシステム「フレッツ・スマートペイ」を採用し、端末でQRコードやバーコードを読み取るだけでスマホ決済のブランドを自動で判別する。広島アルパーク店(広島市)を除く岡山、広島、鳥取各県の6店舗の会場に計約70台を用意する。今後は国内他社のブランドへの拡大、全フロアへの導入に向けて検討を進める。
天満屋では2018年6月から、中国で普及している「支付宝(アリペイ)」「微信支付(ウィーチャットペイ)」を採用。クレジットカードなどを含めたキャッシュレス決済は、直近で売り上げ全体の45%を占めるという。導入拡大によって「データをオンライン上でやりとりできるため、返金など業務の負担軽減につながる」(天満屋)というメリットもある。