インドネシア銀買収、「SMBCが真剣に検討」 規制当局幹部
【ジャカルタ=鈴木淳】インドネシア金融庁幹部は29日、三井住友銀行がインドネシアの有力銀行、プルマタ銀行の買収を検討していると明らかにした。インドネシアでは当局が銀行の合併などを通じた金融再編を進めている。三菱UFJ銀行が4月に地場大手のバンクダナモンを連結子会社化したほか、三井住友もバンクBTPNを傘下に収めるなど、邦銀の買収が活発になっている。
インドネシア金融庁の幹部はプルマタ銀の買収について「三井住友とタイの投資家が残っている。三井住友は真剣に検討している」と述べた。地場の銀行は撤退したとも話した。
プルマタ銀行はインドネシアの複合企業大手、アストラ・インターナショナルと英スタンダードチャータード銀行が株式の約45%ずつを持つ。これまでに国営大手のマンディリ銀行やシンガポール大手のDBS銀行なども買収に関心を示していた。
関連企業・業界