大嘗宮を公開 宮内庁、14日に大嘗祭
宮内庁は13日、天皇の代替わりに伴う皇室行事、大嘗祭(だいじょうさい)が14日から始まるのに先立ち、舞台となる大嘗宮を報道関係者に公開した。
大嘗祭は新天皇が即位後初めて国の安寧や五穀豊穣(ほうじょう)を祈る最も重要とされる宮中祭祀(さいし)。大嘗宮は7月末に建設が始まり、約3カ月かけて、このほど完成した。
大嘗宮は大小30余りの建物で構成。宮内庁は経費を抑えるため、平成時と比べて敷地面積を約2割減の約6500平方メートルとした。中心儀式「大嘗宮の儀」が行われる悠紀殿(ゆきでん)、主基殿(すきでん)などの社殿は木造で、経費を抑えるため、かやぶきだった前回と異なり板ぶきを採用した。参列者が儀式を見守る幄舎(あくしゃ)も縮小した。
大嘗宮の儀は14日夕から15日未明にかけて営まれ、天皇、皇后両陛下はこれまでリハーサルに臨まれてきた。