小泉環境相、ベトナム石炭火力発電建設 再検討訴え
小泉進次郎環境相は24日の閣議後の記者会見で日本がベトナムで予定している石炭火力発電所の建設計画について「(輸出に関する)4要件を土俵に上げて議論をしていきたい」と話し、計画の再検討の必要性を訴えた。
温暖化ガスの排出量の多い石炭火力発電所は気候変動対策に逆行するとして国際社会からの批判は強い。今後国会などで問題を取り上げる方針だ。
梶山弘志経済産業相は同日の閣議後の記者会見で小泉氏が建設計画の再検討について言及していることについて「真摯に受けとめていかなければならない」と述べた。
小泉氏は、ベトナムで建設予定の石炭火力発電所「ブンアン2」について、国際協力銀行(JBIC)など日本の金融機関が融資を検討している一方で、実際の建設が中国や米国企業が担うことを問題視している。
日本の輸出要件には日本の技術に要請があった場合という決まりがあるが、ブンアン2はその条件に当てはまらないとみている。小泉氏は「4要件に様々な問題が内包されている」として議論を深める必要性を強調した。