セーラームーン好評 外国人つかむアニメミュージカル
TOKYO 劇場都市への課題(下)
ニューヨークの劇場街「ブロードウェー」で、日本のアニメ「美少女戦士セーラームーン」を再現したミュージカルが3月に公演された。日本人俳優が日本語で演じるにもかかわらず、チケットは完売し、3公演で3千人を動員した。東京であれば若い女性に人気だが、米国では観客の年齢層が幅広く、男性も多かったという。
同公演のプロデューサーであるネルケプランニング(東京・目黒)の松田誠会長は「劇場関係者から『なぜ3公演しかやらないんだ。もっと続けてくれ』との声もあった」と振り返り、理由をこう分析する。「本物が来たといってもらえた。日本人が演じるから、アニメキャラクターが目の前にいると受け止めたのだろう」
日本が生み出すアニメやゲームは発信力の高いコンテンツだ。それらを原作とするミュージカルは2次元と3次元の間にある「2.5次元ミュージカル」と呼ばれ、