東芝、インドネシアで小型地熱発電システムを受注
東芝は15日、インドネシアの電力会社の「PT Geo Dipa Energi」(GDE)から小型の地熱発電用の蒸気タービンと発電機を受注したと発表した。2021年3月に運転が始まるジャワ島中部の10メガワットの地熱発電所向けに納入する。再生可能エネルギーシステムの海外展開を進める。
受注額は非公表。東芝はインドネシア最大の地熱発電所に計239メガワット相当の大型の地熱発電設備を納入しているが、1~20メガワット規模の小型システムの同国での受注は初めて。小型システムの納入はメキシコに続き2カ国目。
離島の多いインドネシアでは送配電網を整備するのが難しく、ディーゼル発電の依存度が高い。ディーゼル燃料は船で運ぶため輸送コストがかかるほか、天候不順などによって電力の安定供給が難しくなることも多いという。地熱発電は太陽光や風力に比べて天候に左右されにくいという特長もある。
(広井洋一郎)