隠れたデータ発掘・タイで豚肉高騰・巣ごもり消費再び

木材をつなぐ金具の在庫状況、中国の養豚会社のネットでの評判、トルコのスーパーの立地条件――。「オルタナティブデータ」と呼ばれ、従来使われていなかったデータを見いだし、投資に生かそうとする動きがめまぐるしくなっています。変化のさざ波を誰よりも早く、敏感に捉える。価格発見を巡る市場の飽くなき戦いです。タイでは家畜の伝染病で豚肉が高騰。日本全国のスーパーの販売状況を集めたPOSデータからは、「巣ごもり消費」に再び傾く姿が浮かび上がります。（金融・市場ユニット長　藤田和明）

世界の投資家の間で「オルタナティブデータ」と呼ばれる非伝統的なデータが広がり、より独自の情報を手に入れた者が運用で勝ち残る新しい局面に入った。2010年代から普及したデータは、衛星画像、POS（販売時点情報管理）情報、人や車の移動…続きはこちら

【バンコク=村松洋兵】タイで消費量の多い豚肉の価格が急騰し、国民の不満が高まっている。小売価格は3カ月間で5割ほど上昇し、飲食店でも豚肉を使った料理の値上げが相次ぐ。家畜伝染病による国内生産量の減少が原因の一つで、畜産当局の対応…続きはこちら

新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の感染拡大にあわせ、巣ごもり消費が再び伸びてきた。全国のスーパーの販売情報を集める日経POS情報によると、即席食品やトイレットペーパーの売れ行きは1年前と比べ約10%増えた。自宅療養への…続きはこちら