インドの物流テック、海外展開に弾み 相次ぎ資金調達
インドの物流系スタートアップFarEye(ファーアイ)が海外展開に本腰を売れている。4月に米マイクロソフトのファンドなどから2450万ドル(約26億円)を調達したほか、このほど新たに1300万ドルの資金も得た。Kushal Nahata最高経営責任者(CEO)は「調達した資金を活用して欧米やアジア太平洋地域への投資を加速し、海外での成長につなげる」としている。
同社は2013年創業で、ドミノ・ピザやDHLといった企業を顧客に抱える。荷物を追跡し、物流を支える基盤システムを提供する。NahataCEOは「顧客中心の供給網を実現するため、透明性が高くリアルタイムで状況が把握できるシステムの需要が高まっている」とみる。
共同創業者のSanjeev Aggarwal氏は「経済成長には物流への投資が欠かせない。ファーアイはこの産業の中核をつかみとり、世界的に主導権を握ることができるだろう」とも付け加えた。
直近では物流系テック企業のShiprocketなど3社が資金調達の話をまとめるなど、インドの物流セクターは投資家の強い関心を集めている。
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