石炭火力、三井住友FGも「原則投融資せず」
三井住友フィナンシャルグループ(FG)は16日、5月から適用する新たな融資方針を発表した。石炭火力発電所向けの投融資について「原則行わない」と明記した。世界自然遺産などに悪影響を及ぼす事業についても融資を控える。環境へ配慮する姿勢を打ち出す。
三井住友FGはこれまで、発電効率が高い「超々臨界」と呼ばれる技術を使った石炭火力発電所向けに限り融資を行ってきた。今回の方針変更を踏まえ、5月以降は新設する石炭火力発電所への投融資は原則としてできない。水力発電所やシェールガスの採掘所などについても、融資の際に環境や社会へ与える影響の評価を行うとした。
石炭火力発電所向けの新規融資を巡っては、みずほフィナンシャルグループが15日に実施しない方針を示した。三菱UFJフィナンシャル・グループも新規の投融資を原則、禁止している。