GoToイート、10都道府県で食事券発行停止
農林水産省は27日、外食需要喚起策「Go To イート」について、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて10都道府県が新規の食事券発行を一時停止すると発表した。購入・付与済みの食事券やポイントも、4都道府県が利用を控えるよう呼びかける。
「イート」は25%のプレミアムつきの食事券と、オンライン予約サイト経由のポイントの二本柱。食事券の新規発行を停止するのは北海道、茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川、静岡、愛知、大阪、兵庫。東京や大阪は27日から、北海道は30日以降、新たな食事券の購入ができなくなる。抽選販売をしている愛知は当選発表をいったん見送る。
購入済みの食事券や付与されたポイントは北海道、埼玉、東京、大阪が利用を控えるよう呼びかける。北海道の対象は札幌市内のみ。いずれも呼びかけにとどまり、利用を完全に止めることはできない。キャンペーンにかかわらず付与されるポイントとの区別や、地域限定の停止などのシステム対応が難しいためだ。
また経済産業省は27日、テーマパークなどのチケットを2割引きにする「Go To イベント」事業について、12月2日から神奈川県内を除外すると発表した。再開時期は未定。知事から事業を当面の間、停止するよう要請があった。
各地の首長からは27日、東京などとの往来を控えるよう求める発言も相次いだ。山形県の吉村美栄子知事は北海道や首都圏など4地域への移動をできるだけ控えるよう県民に要請した。京都府の西脇隆俊知事も、感染拡大地域への飲食目的の往来を極力控えるよう府民に呼びかけた。
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