LINE、AIで自動電話応対 都内で実験
LINEは20日、人工知能(AI)による、飲食店向けの電話応対サービスの実験を始めたと発表した。音声認識やチャットボット、音声合成の技術を組み合わせ、電話でかかってきた飲食店の予約を自動でできる。飲食店の電話応対の負担を削減し、消費者には簡単に予約できるサービスを提供できるという。
同日、東京・台場で始まったLINEの技術者向けのイベントで発表した。登壇したLINEのパク・イビン最高技術責任者(CTO)は「ITサービスは国もプラットフォームも境界がなくなり、シリコンバレーのテック企業との差は大きくなっている」と指摘。その上で「それでも負けずに、LINEはアジアから出発したAIテックカンパニーとしてこれからもっと進化し続けていきたい」と意気込んだ。
AI電話応対サービス「LINE AIコール」を飲食店の予約管理システムを手掛けるエビソル(東京・渋谷)と組んで開発。「俺のフレンチ」などを展開する俺の(東京・中央)の「俺のGrill&Bakery 大手町」で実用化に向けた実験を始めた。
エビソルの飲食店向け管理システム「エビカ予約台帳」の電話予約受付機能のうち、固定電話からかかってきた予約電話のみ対応。予約台帳と連携し、電話予約は自動で登録される。顧客に対しては電話応対で満足度を上げられる。今後は外部サービスの連携やLINEでの問い合わせ応対、予約確認の自動化などLINEの他のサービスとの連携も視野に入れて実用化を図る。
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