「敵意示せば全てを失う」 トランプ氏が北朝鮮けん制
【ワシントン=永沢毅】トランプ米大統領は8日、米国への挑発的な言動を続ける北朝鮮について「金正恩(キム・ジョンウン)委員長は賢明だから、米国に敵意を示したら全てを失うことをよく分かっている」とツイッターで表明した。トランプ氏は2020年の大統領選をにらんで朝鮮半島の緊張緩和の維持をめざしており、北朝鮮に挑発行為の自制を促した。
トランプ氏は「北朝鮮は素晴らしい経済的な潜在力を秘めている。しかし、約束通り非核化しないといけない」とも投稿した。
トランプ氏は7日にもホワイトハウスで記者団に「金正恩氏は私の選挙の妨げになるようなことをしたがっているとは思わない」と表明。「北朝鮮が悪意に満ちた行動に出れば驚きだ。金正恩氏とはとても良い関係にあり、ともにこの状態を続けたがっている」と強調した。「彼は私が大統領選を控えていることを知っている。彼とはこの3年間うまくやってきた」などと述べた。
これに関連し、エスパー国防長官は8日放送のFOXニュースで「私たちは米軍を動かす準備ができている」と述べ、北朝鮮をけん制した。