中国・大連、全市民にPCR検査へ
集団感染で
【大連=渡辺伸】中国東北部の中核都市、遼寧省大連市が26日、新型コロナウイルスで全市民を目標にPCR検査を始めた。27日までに少なくとも全市民約600万人の約3割にあたる168万人に実施した。市内で集団感染が発生したためで、市外への移動条件も厳しくした。
中国衛生当局は26~29日の4日間で全市民にPCR検査をする目標を示した。検査を受けない場合の罰則は示していない。大連市は日系企業の拠点が約1500ある。
同市によると22~26日、合計38人の新規感染者が発生した。そのうち30人は市内の水産加工会社、大連凱洋世界海鮮の社員や関係者。市外に出る高速鉄道や飛行機に搭乗するには、7日間以内に受診したPCR検査の陰性証明書が必要という。
中国は全国的には新規感染を抑え込んでいるが、6月以降に北京市や新疆ウイグル自治区で集団感染が発生した。北京市によると同市では6~7月、約1200万人にPCR検査を実施した。
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