天皇陛下、即位を宣明へ
天皇陛下が即位を国内外に宣明される「即位礼正殿(せいでん)の儀」が22日午後1時から、皇居・宮殿「松の間」で行われる。儀式には国内外から約2千人が参列する予定。即位礼は1990年11月以来、29年ぶりで、現行憲法の下で2度目となる。
これに先立ち、皇居・宮中三殿で22日午前、「即位礼当日賢所大前(かしこどころおおまえ)の儀」があった。陛下が即位礼を行うことを皇室の祖先に報告される宮中祭祀(さいし)で、この日の最初の行事。
大前の儀は午前9時から、天照大神を祭る宮中三殿の賢所で行われた。陛下は「帛御袍(はくのごほう)」と呼ばれる純白の束帯姿で賢所の回廊に姿を現し、歴代天皇に伝わる剣や璽(じ=まがたま)をささげ持つ侍従らを従えてゆっくりと進まれた。内陣で即位礼を行うとの趣旨の御告文(おつげぶみ)を読み上げられた。続いて、皇后さまも内陣で拝礼された。
この後、歴代天皇や皇族の霊を祭る皇霊殿、神々を祭る神殿で「奉告の儀」が行われ、両陛下はそれぞれ同様の所作を繰り返された。
儀式には秋篠宮ご夫妻ら皇族方、安倍晋三首相ら三権の長らが参列した。