米国の自国主義をけん制、中国の王毅外相
BRICS外相会議
【北京=羽田野主】中国の王毅外相は26日、ブラジル・リオデジャネイロで開いた新興5カ国(BRICS)外相会議に出席し、「BRICSは多国間主義を唱えるだけでなく、具体的な行動として実行しなければならない」と述べた。自由貿易の推進や世界貿易機関(WTO)のルール順守を強調し、自国第一主義を掲げるトランプ米政権をけん制した。中国外務省が27日発表した。
王氏はロシアのラブロフ外相とも会談した。王氏は「ハイテク技術やエネルギー分野で連携していこう」と呼びかけた。ラブロフ氏は「ロシアと中国を仲たがいさせようとするいかなる試みも成功することはない」と両国の結束を訴えた。イラン情勢やベネズエラ問題でも意見交換した。