ヤマト、ドイツ製の電動自転車で配達実験 作業短縮へ
ヤマトホールディングスは19日から、電動自転車を使った配達の実証実験を千葉県市川市で始める。ドイツのスタートアップ企業が開発した自転車で、荷物収納ボックスを車体に着脱できる。あらかじめ荷物を仕分けした状態のボックスを営業所に送ることで、仕分け工程を減らせるメリットがある。
3輪の電動自転車で全長2.7メートル、最大積載量120キロ。仕分けターミナルで専用ボックスに荷物を詰めて営業所などに送り、車体に取りつけてそのまま配送できる。従来はターミナルで大まかに仕分けをした荷物を営業所に送り、さらに詳細な住所ごとに仕分けをしていた。営業所での仕分けが不要になり、作業時間の短縮につながる。
実験は期間を決めずに19日から市川市の住宅街で行う。ドイツなど世界各国で500台ほど導入されているが、日本の公道でも小回りできるかなど問題なく走行可能かをチェックする。同社の担当者は「実験を通じて得た課題を解決し、全国導入を目指す」と話している。
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