ダムの事前放流どう判断 台風19号で6カ所緊急放流
台風19号の豪雨により東日本の6カ所のダムで水位が限界に近づき、「緊急放流」が行われた。ダムの決壊を防ぐ最終手段だが、下流の増水につながる恐れもあり、管理者は難しい判断を迫られた。2018年の西日本豪雨の際には、緊急放流したダムの下流で浸水が発生。これを受けて専門家からは降雨前の「事前放流」によって水位を減らしておくべきとの提言もあったが、4カ所では実施していなかった。
背景にはダムには住民の生活用水などとして、一定の水位を確保しておく必要に迫られている事情がある。国土交通省によると今回の緊急放流による大規模な被害は