小池知事「お盆の帰省控えて」 家庭内予防も呼びかけ
東京都の小池百合子知事は6日、記者会見を開き、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、夏休みやお盆に都外への旅行や帰省を控えるよう呼びかけた。重症化リスクが高い高齢者の感染増を踏まえ、家庭での感染予防も都民に求めた。
都内では同日、新たに360人の感染が確認された。小池氏は「今年の夏はコロナに打ち勝つことが最優先となる特別な夏」と強調した。
小池氏は高齢の感染者の増加について「医療提供体制の逼迫につながる恐れがある」と懸念を示し、高齢者と暮らす人たちに向けて食事の時間をずらしたり、タオルやコップを別にしたりするよう対策を呼びかけた。
西村康稔経済財政・再生相はこの日の記者会見で帰省自粛の呼びかけについて「都道府県知事の判断を尊重する。知事の発信されている言葉を踏まえて判断いただければ」と話した。
都は6日、都幹部と専門家らを交えた「モニタリング会議」を開催。専門家らは「新規陽性者が3日間で1千人を超えるペースで増加し、前週と比べても増加の速度が上がっている」と指摘した。4段階評価の警戒レベルを前週から引き続き最も深刻な「感染が拡大している」とした。
医療提供体制については「強化が必要」と2番目に深刻な評価を据え置いた。
この日の全国の新規感染者は午後9時現在、1463人となった。
新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
-
【よく読まれている記事】
- 新型コロナウイルスは体内にいつまで残るのか
- 「コロナに決してかからない人」はいるのか?