スイム中止で対策強化へ トライアスロンテスト大会
2020年東京五輪・パラリンピックのテスト大会を兼ねたパラトライアスロンのワールドカップ(W杯)が17日、会場のお台場海浜公園の水質悪化でスイムが中止となり、国際トライアスロン連合(ITU)のマーカス・スポーツディレクターは対策を強化する方針を示した。
16日午後1時の水質検査で大腸菌の値がITUが定める上限の2倍を超え、17日午前3時の時点でラン、バイクによるデュアスロンに変更して実施することを決めた。日本トライアスロン連合の大塚真一郎専務理事は仮説として「台風に伴う強い雨、潮目などの要素が重なった」と述べ、下水施設の処理能力を超えた汚水が流入した可能性を指摘した。
ITUは大腸菌の数値などから水質を四つに分類しており、今回は最悪の「レベル4」。競技規則で水質が適合しない場合はスイムを中止できると定めており、大塚専務理事は「(五輪・パラでも)マニュアルに従って実施する」と強調した。
〔共同〕