台湾、日本への渡航に注意喚起 新型肺炎で
「感染源が不明の事案が相次いでいる」
【台北=伊原健作】新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、台湾の衛生福利部(厚生省に相当)中央感染症指揮センターは14日、日本への渡航について警戒レベルを新たに「1」(注意)に指定すると発表した。「感染源が不明の事案が相次いでいる」などと指摘した。
台湾の渡航警戒レベルは3段階で、最も低い「1」では現地での一般的な予防措置の順守を呼びかける。11日にはタイが新たに「1」に指定されたが、日本は見送られていた。
日本は台湾で最も人気のある渡航先だ。日本政府観光局(JNTO)によると、2019年の台湾からの訪日客は前の年比2.8%増の489万人で、中韓に次ぐ3位となっている。台湾の総人口は約2300万人で、単純計算で全体の約2割に相当する。
台湾は6日から中国大陸住民の入境を原則禁止するなど厳しい防疫体制を敷き、14日時点の感染者数は18人にとどまっている。域外への渡航警戒レベルでは、中国大陸や香港、マカオについて、不要不急の渡航の中止を呼びかける「3」(警告)に指定している。
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