NY商品、原油が続伸 米経済対策への期待で 金は大幅続伸
【NQNニューヨーク=岩本貴子】24日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は続伸した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の5月物は前日比0.65ドル高の1バレル24.01ドルで取引を終えた。米経済対策で与野党が合意するとの観測が強まり、景気悪化に歯止めが掛かるとの期待から買いが優勢になった。
米与野党が経済対策で合意するとの思惑が広がり、24日のダウ工業株30種平均は過去最大の上昇幅になった。同じリスク資産である原油先物にも買いが及んだ。
エクソンモービルやシェブロンなど石油大手が相次ぎ2020年の投資削減を打ち出している。米国内の原油生産の増加が抑えられ、需給緩和が和らぐとの思惑も買いにつながった。
ニューヨーク金先物相場は4日続伸した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である4月物は前日比93.2ドル高の1トロイオンス1660.8ドルで取引を終えた。18日に付けた直近の底値からの上昇幅は182.9ドル(12%)に達した。
米連邦準備理事会(FRB)など世界の中央銀行は相次ぎ緊急の金融緩和を導入している。流動性低下への懸念がやや後退し、引き続き金市場には資金が流入した。