引っ越しと不用品売却セットに、楽天が新サービス
楽天と引っ越し見積もりサイト運営のグライド(東京・新宿)など3社は25日、引っ越しと不用品の出品を同時に申し込める新サービスを始めたと発表した。宅配収納サービスのトランク(東京・渋谷)の専用段ボールに不用品を詰め、トランクに返送するだけで、楽天のフリーマーケットアプリに出品できる。不用品が顕在化しやすい引っ越し時の需要を見込む。
新サービス名は「フリマ引越」で、同日から単身世帯を中心にサービスを始めた。スマートフォンなどでグライドのサイトから引っ越し作業を申し込むと、同時に楽天のフリマアプリ「ラクマ」での不用品の出品代行も依頼できる。利用者はトランクが届ける専用の段ボールに不用品を入れて返送すると、トランクが商品の撮影、出品手続きなどを代行する。
出品商品が売れた場合、購入者への代行送料(一律880円)と、売上高から送料を除いた金額の3割が手数料としてかかる。
経済産業省によると、2018年のフリマアプリ市場は約6400億円で、17年比で3割伸びた。ただ引っ越し時は忙しい人が多く、梱包や発送、取引のやりとりが手間になる。3社は「家で眠る不用品が見つかる引っ越し時こそ、フリマ出品の需要は大きい」とみる。
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