北朝鮮、長距離弾道ミサイルの発射も 米軍高官が見解
【ワシントン=永沢毅】米太平洋空軍のチャールズ・ブラウン司令官は17日、北朝鮮が長距離弾道ミサイルを発射する可能性があるとの認識を示した。複数の米メディアが伝えた。北朝鮮側は「クリスマスのプレゼントに何を選ぶかは米国次第だ」という表現を使い、緊張を高めていた。
ブラウン氏は「プレゼントはなんらかの長距離弾道ミサイルだろう」と述べた。その理由として北朝鮮が挑発的な言動を繰り返し、何らかの行動を起こす兆候がみられるためだと説明したうえで「発射の前にそうしたレトリックを使うのは、彼らのいつものやり方だ」と語った。「もし外交努力が失敗に終われば、準備はできている」とも話し、軍事行動を排除しない構えを示した。
米国のビーガン北朝鮮担当特別代表は17日までの韓国訪問にあわせ、南北軍事境界線での北朝鮮との接触を探ったが、実現しなかった。18日には日本を訪問。米国務省によると、19~20日には中国を訪れ、北朝鮮問題について協議する。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長がこれまで自制してきた大陸間弾道ミサイル(ICBM)など長距離弾道ミサイルの発射に踏み切れば、米朝関係が一段と緊迫するのは確実だ。
金正恩(キム・ジョンウン)総書記のもと、ミサイル発射や核開発などをすすめる北朝鮮。日本・アメリカ・韓国との対立など北朝鮮問題に関する最新のニュースをお届けします。