再生可能エネルギーの未来(上) 系統接続の効率化が急務
松村敏弘 東京大学教授
○再生可能エネルギー普及の課題はコスト
○EVや水素の活用で調整力を多様化せよ
○固定価格買い取りから市場連動へ移行を
2010年に策定されたエネルギー基本計画では、30年度時点で電力の50%程度を原子力で、20%を再生可能電源(再エネ)で賄う計画だった。これが11年の福島第1原発事故後に原子力比率は20%程度、再エネ比率が22~24%となった。再エネは主力電源と位置づけられたわけだが、それで...
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