分譲時より高値、原宿が首位 築10年の中古マンション
19年の首都圏
首都圏にある築10年程度の中古マンションで2019年の再販売価値が最も上がったエリアはJR山手線「原宿」駅周辺だったことが、東京カンテイ(東京・品川)の調査でわかった。物件を売る際に新築分譲時から価格がどれくらい上下したかを示す再販売価値は原宿が72.7%上昇し、2年連続で首位だった。
再販売価値を算出できた首都圏の515駅のうち、発売時の価格を上回ったのは157駅。全体に占める割合は3割に達し、18年の2割から増えた。全体平均では5.7%の目減りだが、目減り幅は18年より縮小した。新築マンション価格の高騰が中古市場に波及している。
上昇上位には原宿など渋谷区のほか千代田区、港区といった高級住宅地がある東京都心の駅が集中した。ただ、コロナ禍の懸念が再び強まるなか、経済状況や住宅需要が弱まれば、中古マンションの資産価値にも変化が生じそうだ。
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