睡眠剤混入の小林化工、サワイに後発薬全工場を譲渡
サワイグループホールディングス(GHD)は3日、品質不正問題が発覚した小林化工(福井県あわら市)から後発薬の全工場と関連する部門の人員を譲り受けると発表した。物流や研究開発の拠点も譲り受ける。
サワイGHDは2022年3月末までに新たに立ち上げる子会社で設備と人員を受け入れ、23年4月から出荷を始める。後発薬は日医工や小林化工の品質不正が発覚し多くの品目で供給が不足している。サワイGHDは工場の取得で生産能力を増強する。
小林化工では爪水虫などの治療薬に睡眠導入剤成分が混入した問題が発覚し、21年2月に福井県から116日間の業務停止命令と、業務改善命令を受けた。
小林化工はオリックスの子会社。サワイGHDはオリックスと小林化工との間で今回の譲渡で合意した。
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