IHI、米ジョージア州のLNG出荷設備を完工
IHIは4日、米ジョージア州で2016年に受注した液化天然ガス(LNG)出荷設備の工事を終え、顧客が商業運転を始めたと発表した。米パイプライン大手、キンダー・モーガンからの受注で、既存の天然ガス受け入れ基地を液化出荷用基地に更新した。8月26日に引き渡しを終えた。
今回完了したのはジョージア州のエルバ島の天然ガス液化設備のEPC(設計・調達・建設)工事。IHIがLNGの液化設備として2件目に受注した案件だ。
英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルの技術を使った液化設備などで構成し、年間250万トンのLNG出荷が可能だ。同社が1件目にEPC工事を受注した米東部のLNG輸出プロジェクト「コーブポイント」の半分程度の規模となる。
キンダー・モーガンによる今回のエルバ島のプロジェクトの費用は約20億ドル(約2100億円)だが、IHIは個別の受注額を公表していない。IHIの今回の工事は顧客からの支給機器の遅れなどから全体の工事が遅延しており、追加費用が発生する可能性がある。