Jパワー、太陽光発電所の開発に参入 米テキサス州で
Jパワーは30日、太陽光発電所の開発事業に参入すると発表した。まず米テキサス州で最大出力49万キロワットの太陽光発電所の建設を2020年末から始め、22年上期の稼働を見込む。投資額は非公表。主力とする石炭火力が「脱炭素」の流れで逆風にさらされる中、再生可能エネルギー事業の開拓で収益源の多様化を図る。
発電所の建設や運営はJパワーの米国法人が担う。現地の太陽光事業者、米APソーラー社と共同で開発し、Jパワーが25%、AP社が75%を出資する。テキサス州は日射量が多いなど、米国内でも特に太陽光発電の条件に優れている。そのため安定した発電量を確保できると判断した。
Jパワーは火力発電を主力事業とする一方、再生エネ分野ではこれまで水力や風力に注力してきた。太陽光では発電設備施工のVPPジャパン(東京・品川)に出資しているが、自社で太陽光発電所を開発するのは今回が初めてだ。
Jパワーは25年度までに再生エネ発電所を合計100万キロワット、新規開発する目標を掲げている。今後は太陽光事業を国内外で本格的に展開する方針で、目標の早期達成を目指す。