近づく送金手数料ゼロ メガバンクに迫る50年目の決断
変わる金融のネダン㊤
かねて高いと批判されてきた銀行経由の送金手数料に変革の波が押し寄せている。10月から従来の枠組みの手数料を一斉に下げたほか、10万円以下の少額送金は無料化を視野に新たなインフラ整備を進める。フィンテックの台頭と脱現金の流れは、メガバンクをはじめとする銀行に、ほぼ50年間変わらなかった「金融のネダン」の再定義を迫っている。
【「変わる金融のネダン」連載記事】
フィンテック企業が集積する東京・日本橋兜町の「FinGATE(フィンゲート)」の一室で、既存の銀行秩序を壊すプロジェクトが進んでいる。小口トランスファー(送金)を略した「ことら」プロジェクトだ。みずほ、三菱UFJ、三井住友の3メガバンクとりそな、埼玉りそなの大手5行が主導し、2022年度から10万円以下の少額専用の新たな送金サービスを始める。
携帯電話の番号やSNS(交流サイト)のID、メールアドレスなどでお金を送れるようになり、
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