あえていま銀行へ 逆張り入行組の勝算
メガバンカーズ(1)
「メガ盛り」や「メガハイ」は人気だが、「メガバンク」に元気がない。コンビニの買い物もネット通販もスマートフォンさえあればOK。駅前の一等地にある銀行の店舗を訪れる人はめっきり減った。
早朝から深夜まで働く年功序列の巨大組織。「働き方改革」が広がるこのご時世、就活生の人気が下がるのもうなずける。
日本で最初のメガバンクは日本興業銀行、第一勧業銀行、富士銀行の3行が経営統合してできたみずほフィナンシャルグループ(FG)だろう。統合が発表されたのは1999年8月20日。今の大学生は、もはや「メガバンク」がもともと何者で、なぜできたのかも見ていないわけだ。
巨大な資金力をバックに世界を股にかけるエリートサラリーマン。こんな「メガバンカー」は消えていくのか。
だが、ある若者たちはこう考えた。
銀行が人気ない?「新しいことができそうだ!」
就職「不人気」にチャンス
「え?銀行に行くの?」「ナンセンスだよ」「これから経営が悪化するかもよ」
2015年夏、中央大の4年生だった小野晃輝(26)に友人たちはあきれて...
日本が世界に誇る「メガバンク」があえいでいる。世界に冠たる大企業のはずなのに、最近は就活生の人気すら陰ってきた。そんな大銀行に、今だからチャンスと思い入行した人がいれば、男性たちの中でがんばる女性もいる。そして幹部たちは今、何を見ているのか。「メガバンカーズ」は、それぞれの道を歩み始めた。
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