日サウジ外相会談 脱・石油経済改革で協力
【リヤド=木寺もも子】河野太郎外相は28日午後(日本時間同日夜)、訪問先のサウジアラビアでアッサーフ外相らと会談した。サウジが進める脱・石油の経済構造改革へ協力の強化を確認したほか、日本が2019年、サウジが20年のホスト国を務める20カ国・地域(G20)首脳会議へ連携も協議した。同日午前にはサルマン国王を表敬訪問し、国王は日本企業の進出増に期待を示した。
若年層の人口が急増しているサウジは、石油輸出に依存する経済を多角化し、雇用を生むための産業創出を急いでいる。外相会談の冒頭、河野氏は「サウジの改革の成功は、中東地域全体の安定にとって重要だ」と述べ、日本として協力する考えを伝えた。
サウジは最大の原油輸入先で、改革を支援することは日本のエネルギー安全保障の強化にもつながる。17年には経済特区の設立などを盛り込んだ「日・サウジ・ビジョン2030」で合意した。
17年8月に外相に就任した河野氏の外遊は今回のサウジで延べ100カ国・地域となった。
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