ゆうちょ銀、海外送金500万円に制限 資金洗浄で対策
ゆうちょ銀行は犯罪組織などに資金がまわるマネーロンダリング(資金洗浄)対策で、10月から窓口での海外送金を1回500万円までに制限する。ゆうちょ銀は口座数が約1億2000万と国内でもっとも多いほか、外国人が口座を開設しやすい面もある。日本の資金洗浄対策は欧米に比べ遅れが指摘されている。今秋には国際組織による審査を控えており、対策の強化で備える。
薬物売買による収益や犯罪行為の報酬などが反社会的な勢力に渡る際、海外送金は資金の出元を見えなくする手段として悪用される恐れがある。金融機関は疑わしい取引があれば金融庁などに届け出る必要がある。
届け出が検挙につながった例は2018年度に約500件あり、2割強でゆうちょ銀が...