石油メジャー、アフリカ照準 政情不安後退、ガス田開発
英BPはエジプト、英蘭シェルはタンザニア
【カイロ=飛田雅則】欧米の石油大手がアフリカでの石油・天然ガス開発を加速している。イタリアのエニは世界の投資の7割をエジプトに振り向け、英BPもエジプトが最大の投資先となった。西アフリカや東アフリカも政情が安定し外国企業が参入しやすくなり、ガス田開発が相次ぐ。地政学リスクなどを背景に、調達先の分散がエネルギーの安定供給に欠かせなくなっている。
エニは今年3月、エジプトの地中海沖で新たにガス田を発...
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