ミャンマー、施設隔離の期間を21日間に 新型コロナ
【ヤンゴン=新田裕一】ミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問は11日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、国外からの帰国者や感染者との接触者の施設隔離の期間を14日間から21日間に延長する考えを示した。隔離期間が終わった後に発症した事例があったためと説明している。
同氏が新型コロナに関する情報を発信するために新設したフェイスブックへの投稿で明らかにした。3月末から実施している国際線の民間旅客機の着陸を禁止する措置について、4月30日まで延長する方針も示した。
11日時点でミャンマーの感染者は31人で、このうち3人が死亡した。スー・チー氏は投稿で「隣国タイから約15万人のミャンマー人労働者が帰国し、感染が広がっている恐れがある」と指摘し、保健当局の指示に従うよう呼びかけた。
同国は10日から、ミャンマー歴の「正月休み」の10連休に入ったが、政府は国民に対し、外出や旅行の自粛を強く求めている。ただ年に一度の長期休暇に故郷に戻る人もおり、「帰省中に感染が広がる恐れがある」(縫製工場の経営者)と懸念する声もある。
新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
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