長い鼻22メートル 次世代新幹線、JR東が公開
JR東日本は8日、次世代新幹線「ALFA-X(アルファエックス)」の試験車両を山口県下松市で報道陣に公開した。新幹線として国内最速の時速360キロメートルの営業運転をめざして車両の先頭部分の「鼻」は過去最長の22メートルとした。速度で生じる騒音を鼻を長くして軽減できるか確かめ、北海道新幹線が札幌まで延伸する2030年度の投入をめざす。
JR東は日立製作所の笠戸事業所(同県下松市)で試験車両を公開した。先頭を長くすることでトンネル突入時の圧力波を抑え、騒音を軽減する。
JR東は次世代新幹線として先頭車両の鼻の長さが違う2種類の試験車両を開発している。すでに18年12月に公開した川崎重工業のモデルは鼻が約16メートルで東北新幹線を走る「E5系」とほぼ同じだが、今回のモデルはその1.4倍の長さだ。
2種類とも5月までに完成させて試験走行を始める。北海道新幹線が札幌まで延伸する30年度までに、営業速度を現行の新幹線よりも40キロ速い360キロに引き上げる考えだ。