ファミリーマート、店内放送番組を一部英語化 USENと
ファミリーマートは外国人の顧客向けに店内放送の英語化に取り組む。USENを制作スタッフに迎え、店内放送の音楽番組を10月中旬にリニューアル。ナレーションの一部を英語に翻訳した。USENが提供する約400万曲の音楽の配信と、日本語による商品案内に加えて、ファミマを訪れる訪日外国人らに英語で訴求していく。
導入するのはUSENが提供する音楽番組「ミックスファム with Your Voice」。ファミマの揚げ物の主力商品「ファミチキ」や、ホットコーヒーなどの商品の案内を、季節や時間帯に合わせて適切なタイミングで紹介する。
ファミリーマートによると、来店する訪日観光客は温かい食べ物を好む傾向にあるという。英語化の取り組みは音声による案内で、商品を知ってもらうことが目的。コンビニの滞在時間は5分以下が多く、短い時間でも内容が伝わるよう、1時間に複数回、5分程度の案内を流す。
USENは多言語の放送サービス事業に力を入れており、4月には大阪城天守閣(大阪市)で館内放送の多言語サービス「USENおもてなしキャスト」の提供を始めた。コンビニエンスストアに英語放送を提供するのは初めて。英語だけでなく、中国語など対応言語の数を増やすことも検討する。