内覧から入居まで完全非対面で賃貸契約 三菱地所が第1弾
三菱地所は内覧の予約から賃貸借契約、入居まで完全非対面による初めての賃貸契約をこのほど締結したと発表した。賃貸の仲介を手掛ける三菱地所ハウスネット(東京・新宿)が4月下旬、同グループが保有する賃貸マンションで契約した。スマートフォン(スマホ)でドアを解錠する内覧システムや、電子契約など複数のサービスを組み合わせて実現した。
初の非対面契約を締結したのは三菱地所系が保有する賃貸マンション「ザ・パークハビオ新宿」(東京・新宿)。借り主は20代の単身者という。オンラインでの重要事項説明やスマホでドアを解錠できる「スマートロック」など、不動産分野の新サービスやシステムを組み合わせた。
不動産管理向けアプリなどを開発するライナフ(東京・千代田)が手掛けるシステム「スマート内覧」では、顧客一人で部屋の内覧ができる。ウェブで予約し、スマホに発行されたIDでドアを解錠できる。
三菱地所の出資先やテナントである不動産テック企業とのオープンイノベーションの試みから実現した。三菱地所系が保有する物件を中心に、非対面で契約できる対象の物件を広げていく方針としている。