北朝鮮、寧辺核施設で活動継続か 米シンクタンクが分析
【ワシントン=永沢毅】米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)は16日、北朝鮮の主力核施設が集まる寧辺(ニョンビョン)で核活動に関わる動きがみられるとの分析を発表した。放射性物質の運搬などに関係している可能性があるという。
4月12日に撮影された商業衛星写真によると、ウラン濃縮施設と放射化学研究所の近くに、5つの特別車両の存在が確認された。過去には、これらの車両が放射性物質の運搬や再処理に関わっていたことがあるといい、今回もその可能性が排除できないとしている。
また、実験用軽水炉の周辺には巨大な建設用クレーンとみられる構造物や複数の車両の存在も確認されている。クレーンがある理由や車両が稼働状況にあるかどうかなどは不明という。
米の北朝鮮研究サイト「38ノース」によると、3月下旬にも寧辺では実験用軽水炉の隣にクレーンの存在が確認され、物資が運び込まれた可能性があるとされていた。
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