NY商品、原油が反落 予想以上の在庫増加で
【NQNニューヨーク=川内資子】1日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は3営業日ぶりに反落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で、期近の6月物は前日比0.31ドル安の1バレル63.60ドルで取引を終えた。1日発表された週間の米石油在庫統計で、原油在庫が市場予想を大きく上回って増え、需給の逼迫感が後退し売りが優勢となった。
米エネルギー情報局(EIA)が発表した在庫統計では原油在庫が2017年9月以来の高水準となり、米国内の産油量や輸入も増えていた。原油の需給が市場の一部が警戒するほど引き締まらない可能性が意識され、原油が売られた。
ただ、米国のイランへの経済制裁の強化や産油国ベネズエラの政情不安などを背景に、原油の供給が減るとの思惑は根強く、相場の下値は限られた。
ニューヨーク金先物相場は小反落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である6月物は前日比1.5ドル安の1トロイオンス1284.2ドルで終えた。米株式相場が前日終値を上回る場面が目立ち、投資家のリスク選好姿勢が強まった。実物資産の裏付けがある金には売りがやや優勢となった。