中国電と岡山県、水力発電活用の電力新プラン
岡山県と中国電力は13日、県企業局の水力発電所を活用する電力プランを創設すると発表した。主にスーパーや工場など高圧電力を使う中小事業者を対象に、水力発電の電力について二酸化炭素(CO2)の排出量を実質ゼロとして扱ったり料金を割引したりする。公営電気事業者と電力会社の連携は関西以西で初めてといい、環境対策や経済活性化につなげる。
新しいプラン「おかやま水力電気活用プラン」は2つの料金メニューを用意し、県企業局が保有する全18の水力発電所のうち14カ所の電力を活用する。
「おかやまCO2フリー電気」は、CO2の排出量を実質ゼロにする。中国電の一般的な料金に一定額を加算し、一部を県の一般会計に繰り出して温暖化ガスの削減など環境保全に向けた事業に活用してもらう。
「おかやま地域応援電気」は2018年7月の西日本豪雨で被災した企業や新規立地工場を対象とする方針で、料金から数%割り引く。いずれも4月の募集開始までに料金の詳細や要件などを詰め、7月から供給を始める予定としている。