東京都、花見自粛求める 上野公園などの一部閉鎖
東京都は27日、新型コロナウイルスの対策会議を開き、週末の不要不急な外出を控えたり、全ての都立公園での花見を自粛したりするよう都民に改めて呼びかけた。先週の3連休に花見の名所を中心に多くの人出があったことから、花見客の多い上野公園(台東区)、代々木公園(渋谷区)、井の頭公園(三鷹市、武蔵野市)については一部を当面通行止めにすると明らかにした。
公園の中には入れるが、桜を見られる園内の通路や広場などが閉鎖の対象となる。4月12日まで都立公園内の運動施設やバーベキュー広場などの使用も中止する。
対策会議で小池百合子知事は「感染者が爆発的に増えるオーバーシュートが生じるか否かの重大な岐路にある。都民が危機意識を高める必要がある」と述べた。
都は今月4日に都が管理する公園や河川敷での飲食を伴う宴会を控えるよう呼びかけ、上野公園などで宴席禁止の張り紙を貼る措置を取っていたが、今回の要請は飲食の有無にかかわらず全ての都立公園での花見の自粛を求める。
会議では都の本庁勤務の全職員約1万人について終日または午前か午後のどちらかでテレワークを毎日実施する方針も示された。
都内では23日以降、感染者が急速に増えており、26日には47人が確認された。小池知事は同日、神奈川と千葉、埼玉、山梨の4県の知事とテレビ会議を開催し、住民らに不要不急の外出の自粛などを求める共同メッセージを採択した。
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