再生可能エネルギーとは 太陽光や風力、安定供給課題
きょうのことば
▼再生可能エネルギー 太陽光や風力、地熱、バイオマスなどの自然の力を利用して発電するエネルギー。石炭や石油などの化石燃料のように資源が枯渇する心配がないほか、発電時に二酸化炭素(CO2)を排出せず環境負荷が小さい。地球温暖化対策として、世界で積極的に導入されている。
政府は再生エネを2030年度に主力電源とする目標を掲げた。日本では太陽光と風力発電の普及が進む。パネルの量産や風車の大型化などで発電コストが低減されたことが大きい。ただ、日照時間や風の量などで発電量が左右され、安定供給の課題は残る。
日本では12年から政府が再生エネを固定価格で買い取る制度を導入し、費用の一部を電気使用者から集める賦課金でまかなってきた。毎月の電気料金に上乗せされており、19年度は約3.6兆円にのぼる。国民負担を軽減するため、経済産業省は8月に買い取り制度の見直しに関する審議会を開き、新規認定分の事業用太陽光と風力発電については買い取り対象から外す案をまとめた。
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