中国新型肺炎の死者3人に 北京や広東省でも発症確認
【北京=共同】中国湖北省武漢市の衛生当局は20日、新型コロナウイルスによる肺炎で1人が死亡したと発表した。死者は計3人となった。武漢の発症者は136人が新たに確認され、計198人になった。一方、中国メディアによると、北京市と広東省深圳市で20日までに計3人の発症を確認。武漢以外の中国での発症確認は初めて。中国全体の発症者は計201人に達した。
武漢市当局は「人から人への感染が続くリスクは比較的低く、予防、抑制は可能」としているが、中国は春節(旧正月)で人の移動が激しくなっており、感染の一層の拡大が懸念されている。
武漢では9人が特に重篤、このほか35人が重症。一方、19日夜までに計25人が退院した。新たな発症者136人は25~89歳で、18日以前に発症したという。
一方、中国メディアによると、北京で武漢へ旅行したことがある2人の発症が確認された。既に隔離されて治療を受けており、症状は安定している。また19日には、深圳に住む男性(66)の発症を確認。昨年12月29日に武漢を訪れ、今月3日に発熱していた。
中国国外でもこれまでに、日本で1人、タイで2人の発症が確認されている。
新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
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