ワタミ、残業巡り労基署から是正勧告 渡辺会長ら減俸
ワタミが女性社員に残業代の一部を支払っていなかったとして、高崎労働基準監督署から是正勧告を受けたことが29日わかった。勧告は15日付。経営責任を明確にするとして渡辺美樹会長の月額報酬を6カ月間50%の減額、清水邦晃社長を同30%の減額にする。
ワタミによると、女性社員は弁当の定期宅配サービス(宅食)の営業所長で、精神疾患を発症し休職している。2018年8月以降の長時間労働が原因とみられる。時間外労働の状況や未払い賃金について精査しているという。同社は29日、宅食事業に関わる全所長を対象にしたオンライン会議を開き渡辺会長が謝罪した。今後、労働組合を通じてアンケートを実施し実態調査を進めるという。