有機ELパネルとは 韓国のサムスン、LGが市場独占
きょうのことば
▼有機ELパネル 電圧をかけると赤、緑、青に発光する有機化合物を基板上に細かく配列して制御することで映像を表示するディスプレー。基板はガラスだけでなくプラスチックも使えるため、様々な形状に加工しやすい。韓国サムスン電子が20日に発表した、画面を折り畳み可能なスマートフォン(スマホ)など多様なデザインが可能になる。韓国LG電子はロールのように画面を巻けるテレビを開発している。
米調査会社のディスプレイサプライチェーンコンサルタンツによると、2019年の世界市場は前年比15%増の306億ドルになる見込みで、中小型がそのうち9割を占める。サムスン電子とLGディスプレーの韓国2社が市場をほぼ独占する。
量産には材料特性の制御などのノウハウが難しく、歩留まり(良品率)向上には時間がかかるとされる。ただ、最近は中国京東方科技集団(BOE)などが研究開発に注力。早ければ1~2年のうちに、米アップルが自社製スマホにBOEのパネルを採用するとの見方もでており、競争が激しくなる。
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