米国務次官補、チベット担当調整官に トランプ政権で初
【ワシントン=永沢毅】ポンペオ米国務長官は14日、中国のチベット自治区を巡る問題を担当する特別調整官にロバート・デストロ国務次官補(民主主義・人権・労働問題担当)を指名したと発表した。チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世との対話や人権尊重を中国に促す役割を担う。
デストロ氏は国務次官補との兼務で、トランプ政権で同調整官を置くのは初めて。ポンペオ氏は声明で「米国は中国政府がチベットに自治の権限を与えず抑圧し、人権を踏みにじっていることを懸念している」と表明した。新疆ウイグル自治区や香港の問題などに続き、対中圧力を強める。
米下院は1月にチベット自治区での信教の自由確保などをめざす「チベット政策支援法案」を可決したが、上院では採決に至っていない。
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