全米で「反トランプ」デモ 女性団体など就任2年で
【ワシントン=芦塚智子】トランプ米大統領の就任から2年となるのを前に19日、全米各地で政権の政策に抗議する女性団体などのデモが開かれた。首都ワシントンのデモは、推計約50万人が参加した2017年の就任式翌日の「女性大行進」に比べると規模は小さかったものの、数千人以上がホワイトハウス周辺で「トランプはでていけ」「これが民主主義の姿だ」と声を上げた。
2年前のデモにも参加したロードアイランド州のパットさん(74)は「トランプはまだホワイトハウスに居座り、米国民を分断し、民主主義を脅かしている」と強調。コネティカット州から子供2人と駆けつけたモニカさん(49)も「この2年間は米国にとって最悪だった。トランプを弾劾すべきだ」と話した。
ニューヨークのデモでは、昨年の中間選挙で初当選し史上最年少の女性下院議員となった民主党のオカシオコルテス氏(29)が演説し「我々は昨年、投票所で力を発揮した。今年はその力を政策に反映させる必要がある」と訴えた。
「女性大行進」は、主催団体について内紛や主要メンバーが反ユダヤの主張を展開する団体と関わっている疑惑が報じられるなど、批判も受けている。しかしモニカさんは「どんな運動も完璧ではない。重要なのは参加者が団結することだ」と強調した。