大坂が初優勝、全豪テニス 世界ランクも1位に
【メルボルン=吉野浩一郎】テニスの全豪オープン第13日は26日、メルボルンで行われ、女子シングルス決勝で第4シードの大坂なおみ(日清食品)は7-6、5-7、6-4で第8シードのペトラ・クビトバ(チェコ)を退け、日本人として初めて優勝した。
大坂は昨年の全米オープンに続く優勝。四大大会2連勝は2015年のセリーナ・ウィリアムズ(米国)以来になる。
大会後の世界ランキングで、現在4位の大坂は男女通じてアジア選手初の1位の座に就く。優勝賞金は410万豪ドル(約3億2千万円)。
第1セットは両者譲らず、タイブレークへ。ここで一気にプレーレベルをあげた大坂が先取した。第2セットは先にサービスブレークを許したものの、すぐにブレークバックして主導権をつかむ。しかし、第9ゲームで3度のマッチポイントを握りながら、粘るクビトバに逆転されるとミスを連発、このセットを落とした。
一時、自分のプレーにイライラし、涙目になる場面も見られたが、トイレブレークをとって気持ちをリセットしてから最終セットへ。第3ゲームを先にブレークすると、流れを渡さなかった。
優勝トロフィーは2011年、アジア人として初めて四大大会を制した14年全豪女王の李娜さん(中国)から授けられた大坂。「一度クビトバと対戦したいと思っていたけれど、最初が四大大会の決勝になるなんて、こんな試合で申し訳ない。本当にいい試合ができた。ファンの方々も暑い中、いつも応援に来てくれてありがとう」とスピーチすると、満席の観衆の笑いと拍手を浴びていた。