踏切で自動車と列車衝突、脱線復旧を訓練 JR九州
JR九州は22日、列車を自動車と実際に衝突させ、脱線させた上で復旧する訓練を北九州市で実施した。同社や警察などが連携し、列車から乗客を救助したり、クレーンを使って車両をつり上げて線路に戻したりする作業を実施した。
訓練では踏切内で立ち往生した普通自動車に時速10キロメートルで進む列車を実際に衝突させた。脱線した列車を復旧する作業のほか、乗客の救出作業を訓練した。衝突で列車のドアが開かなくなったという想定で、作業員が専用工具でドアを破壊するといった訓練も、今回初めて加えた。
自動車内に取り残された人の救助や自動車の消火作業も訓練した。訓練にはJR九州の社員ら約160人が参加し、約110人が見学した。衝突から脱線の復旧まで、約3時間で終了した。