米国株下げ幅拡大、ダウ一時400ドル超安 中国株安を嫌気、VIXが20超え
【NQNニューヨーク=横内理恵】18日午後の米株式相場は一段安となり、ダウ工業株30種平均は前日比で400ドル超下げる場面があった。中国の景気減速懸念などから同日の中国株式相場が大幅安となり、世界景気の先行き不透明感が意識された。ダウ平均では中国での売上高が大きい建機のキャタピラーの下げが大きい。
市場心理を計る指標である米株式の変動性指数(VIX)は再び不安心理が高まった状態とされる20を上回って推移している。VIX上昇が投資家心理を冷やし幅広い銘柄に売りが広がった。朝方に米長期金利が3.21%前後まで上昇したことも、金利動向に敏感な主要ハイテク株の売りを誘っている。
昼すぎにCNBCテレビなどがラリー・クドロー国家経済会議(NEC)委員長が中国について「公正な貿易相手ではない」などと批判したと報じたことなども相場の重荷となっている。